君のせい

｢失礼します｣




扉が開いて、誰かが入ってきた。




｢あれ、先生いねぇな。どこにいんだろ｣




声からするに男子生徒だろう。



足音がする。



男子生徒が出て行くのを声をひそめて待つ。



この人保健室に何の用があるんだろう…。




｢ん？奥のベッドのカーテンがしまってる。いつもならこの時間誰もいねぇのに…。｣




ドキッ！



え？なんでなんで？！
しまってたら、おかしいの？！



近づいて来る足音。



お願いだから開けないで！



寝てるの！私が寝てるの！！仮病だけど！



カーテンが揺れて、影が映る。



(だめだ…っ！開けられる！)



シャーッ━━━━




｢…｣




｢…｣