君のせい
フェンスに手をかけてよじ登る。




「よいしょっ・・・と」



フェンスの向こう側に足をつける。

風が強く吹いているように感じる、足も少し震えていた。




「やっぱ、怖いなぁ。ま、死ぬなんて誰でも怖いよね」



誰も居ない屋上のフェンスの向こうで1人苦笑いする。

もう、この世界ともさよならだ。

そう思うと少し寂しい気もするけど、浮かぶのは嫌な思い出ばかり。
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