小さな不思議のお話
6. 昭島由梨奈③

もしも、明日地球が爆発して、私達は丸ごと無くなるとするなら、その事を事前に知っていたとするなら、私はその前までに何をしてるかな

そういうのって意外と友達と楽しくお話してるかもね。


航輝は、いつもより眠そうに私の部屋へ来て、私の体をゆさゆさと揺らしながら私を起こす作業をしていた。

「由梨奈ー朝だぞー」

いつもの声の3分の1位の声で話す航輝は顔色も悪いし本当に航輝か疑う程だった。

「こ、航輝?」

私がもうすっかり目が覚めていても航輝は、ぼっーと私のベットに腰掛けていた。

「....あっ...ごめん由梨奈。行こか」

「あ、うん...?」



その次の日、突然に航輝は「転校」してしまった。

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