小さな不思議のお話
9. 三条御琴③

いつも通り、朝一番に教室へ入ると、待ってましたと、言わんばかりに、ハルが近づいてきた。
私の机を勢い良くバンッ!と叩くと、「三条さん、勝負です!」
とハルが言い放った。

ハルは言う。「美人で完璧だと思っていた三条さんにも、『オタク趣味』なんていう欠点があるのなら、神様も憎めないです。」と

「でも、これでもまだ私のほうが劣っているのは確実です。そこで、考えたのですが、



 友達になってくれませんか?


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