【続】キミとひとつになれたら
あいつは、いる。
ここに……来てる。
「っ……ヤバい。悠希っ……このままじゃヤバいっ!!!」
「翔……?」
「このままじゃ小春が危ないっ……!!」
こんな事なら、小春のそばにいればよかった。
外に出なきゃよかった。
「早く別荘に戻るぞっ!!このままじゃ小春と桜川が危ないっ……」
「お、おうっ!!」
俺らは暗い夜道を走った。
何も起こってない事を祈って。
頼むからもう、あの時みたいな惨劇だけは起こらないでほしい。