【続】キミとひとつになれたら
「っ……」
「凛花ちゃんっ!!大丈夫!?」
お腹の切り傷が相当深いらしく。
凛花ちゃんは歩く事さえも辛そうに見えた。
白いバスタオルは、お腹の所だけ真っ赤になってる。
出血が酷い。
早く病院に行かないと。
―グイッ
「きゃああっ……!!」
突然、後ろから首根っこを掴まれて引っ張られた。
スッポリと。
私の体は誰かの胸の中に。
「逃げないで。小春ちゃん」
耳元で囁かれた言葉と声にゾクッと鳥肌が立った。