【続】キミとひとつになれたら





「っ……桜川っ!!邪魔すんなっ!!僕と小春ちゃんの仲を邪魔するなんて、いい度胸してんじゃん」



声を荒げて怒鳴った後。


四ノ宮くんは凛花ちゃんを乱暴に押し倒した。




「いっ、いやああぁっ!!!やめてっ……」


「……ウザい。お前も死ねよ」


「ダメっ!!!やめてっ!!!!」



四ノ宮くんが忍ばせていたナイフを、凛花ちゃんに向けた。


もちろん私は慌てて止めようとした。



凛花ちゃんを絶対に守る。


……守りたかった。




なのに、無情にも。




「あああああぁぁああぁっ!!!」


響き渡る凛花ちゃんの悲鳴。


私が止めに入る前に、ナイフが凛花ちゃんの首を切り裂いた。



たくさんの血が噴き出して、四ノ宮くんを赤く染めた。



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