【続】キミとひとつになれたら





ドンッと背中が壁にぶつかった。



これ以上後ずさりできなくなり、逃げ場を失ってしまった。




「小春ちゃん。どうしたの?あ、拗ねてるのか。僕がなかなか構ってあげられないから」


「っ……」


「大丈夫だよ。これからはずっと」


「来ないでっ!!!!」



大きく声を張り上げて、彼を精一杯拒絶した。


私の大声に彼はピタッと動きを止めた。




「お願いだからそばに来ないでっ!!!来ないでよっ!!!あっちに行って!!!お願いだから私に構わないでっ……」


「……」



お願いだから。
もう何もしないで。
これ以上、精神的に追い詰めないで。




< 110 / 277 >

この作品をシェア

pagetop