【続】キミとひとつになれたら
ドンッと背中が壁にぶつかった。
これ以上後ずさりできなくなり、逃げ場を失ってしまった。
「小春ちゃん。どうしたの?あ、拗ねてるのか。僕がなかなか構ってあげられないから」
「っ……」
「大丈夫だよ。これからはずっと」
「来ないでっ!!!!」
大きく声を張り上げて、彼を精一杯拒絶した。
私の大声に彼はピタッと動きを止めた。
「お願いだからそばに来ないでっ!!!来ないでよっ!!!あっちに行って!!!お願いだから私に構わないでっ……」
「……」
お願いだから。
もう何もしないで。
これ以上、精神的に追い詰めないで。