【続】キミとひとつになれたら
「やっぱり……四ノ宮の仕業か」
俺がボーッと佇んでるうちに翔は床に落ちてる花瓶を手に取って。
―ガンッ
花瓶で四ノ宮くんの後頭部を叩いた。
しかも1回じゃない。
2回、3回と。
何度も何度も容赦なく。
何度も叩き続けた。
見てるこっちが、痛々しくなるくらい。
「おい翔、やり過ぎ……」
俺が止めに入った時には、四ノ宮くんはグッタリしたまま動かなくなっていた。
花瓶には赤いモノが付着してる。
「翔くん……」
「小春っ!大丈夫か!?」
「っ……翔くんっ!!!」
河瀬ちゃんは泣きながら翔に抱きついた。