【続】キミとひとつになれたら
俺の言葉に2人は驚いてる。
つーか俺も自分自身にビックリしてる。
こんな状況で、よく冷静でいられるな。
俺ってこんな肝が据わってたっけ?
「上条くんは、知らないんだよ……四ノ宮くんの恐ろしさを。だってこいつ、麻衣の事も殺したっ……。麻衣だけじゃない。私の兄も……彼はたくさん人を殺してる」
彼女は顔面蒼白。
確かに殺人は犯罪だけど……。
「わかった。そんなに心配なら、四ノ宮くんを拘束すればいいじゃん。そこの棚に荷造り用のビニール紐があるから」
翔はすぐビニール紐を取り出し、四ノ宮くんの両手両脚を強く縛って拘束した。
「小春、これでひとまず安心だから……」
「……うん」