【続】キミとひとつになれたら
想い
【悠希side】
―バシャ
「ちょ、小春!?大丈夫か?」
動揺したのか、河瀬ちゃんはカップをひっくり返して紅茶を溢した。
「ごめん……」
「いいよ別に。で?質問に答えてよ」
「おい、悠希っ……」
「翔は黙ってろ。いいから河瀬ちゃん。早く答えてよ」
少し強めの言い方になってしまった。
案の定、彼女は困った顔をしてる。
「答えられないって事は図星なの?じゃあ河瀬ちゃんは好きでもない人と」
「好きだったよ!!!」
俺の言葉を遮って、河瀬ちゃんは大きな声で叫んだ。
「好きだった……。私、最初は四ノ宮くんの事っ……すごく大好きだったの!?」