【続】キミとひとつになれたら
story5
向き合う事
上条くんと話をして。
やっと少し冷静になれた気がした。
私が今するべきなのは……向き合う事。
正直、恐ろしい事だけど。
逃げてばかりじゃ何も解決しない。
「ありがとう……上条くん」
「ん?」
「私……少し怖いけど、話をしてみるね。四ノ宮くんと」
「小春っ……」
翔くんは焦った声を出して、私の肩を掴んだ。
私はその手をやんわりと振り払い、笑って「大丈夫だよ」と言った。
「上条くんのおかげでね……思い出せたの。あの頃の自分の気持ちを……」