【続】キミとひとつになれたら
「本当に、ありがとね。上条くん」
「いーえ」
私は恐る恐る四ノ宮くんの方を見た。
両手足を拘束された彼は気絶したまま。
大丈夫……。
手が使えないんじゃ、何もできない。
「上条くん、翔くん、少しの間だけ四ノ宮くんと2人きりにして」
「ちょ、お前っ!何言って」
「わかった。でもその前にやらないといけない事があるから……少し待って」
上条くんは立ち上がって2階に。
そして翔くんはすっごく不機嫌になってる。
「翔くん……」
「散々四ノ宮に酷い事されたのに。あいつの事、許す気?」
「それはないよ」
この先、何年経っても私が彼を許す事は決してない。
むしろ一生許せない。