【続】キミとひとつになれたら
「手を引くのはお前の方だよ。春井、お前さえいなければ僕らは上手くいくのに」
「は!?ふざけんなよ。あんたのせいで小春は苦しんでるんだよっ!!」
翔くんと四ノ宮くんに挟まれて。
私は困り果てていた。
だって今は2人とも、怖く感じたから。
「見苦しいよ?小春ちゃんは僕のなんだから」
「そんなの過去の話だろっ!?小春は俺のなんだよっ!!誰にも渡さねーよ!!」
「痛いっ!!痛いってば……」
翔くんがグイッと力いっぱい腕を引っ張るもんだから、痛くて、怖くて。
「ちょっ……あんたら何してんだよ」
「っ……上条くんっ」
駆けつけてくれた上条くんが、何故か救世主に見えた。