【続】キミとひとつになれたら
「キミは……上条、くん?」
四ノ宮くんは私の腕を離さないまま、少しキョトンとした顔でそう言った。
「覚えててくれたんだね」
「まぁ……一応、嬉しかったから。あの時、普通に声をかけてくれて」
「そうなんだ。ありがと……」
少々しんみりした空気が2人の間を流れた。
その時だった。
「うっ……!!!」
「あ……」
翔くんが拳で四ノ宮くんのお腹を思い切り殴った。
「小春っ……」
今度は翔くんに強く抱きしめられた。