【続】キミとひとつになれたら
「小春ちゃん、怖い?ごめんね。すぐに終わらせるから、待ってて」
さっきとは打って変わって、平然と私に笑顔を向ける彼に吐き気がした。
あぁ、やっぱり。
やっぱりこの人は狂ってる。
狂った残忍な性格は、あの頃と全く変わってない。
私、本当に馬鹿だな。
その場の雰囲気に流されてせっかくの拘束を解くなんて。
私って甘いな。
「さーて、次はどこを切ってやろうかなぁ」
ダメ。
「次はやっぱ……顔かな」
傷つけないで。
頼むから……もう。
「四ノ宮くんっ……!!!」
お願いだから、いい加減私達をそっとしておいて。