【続】キミとひとつになれたら




「本当は上条は見逃してあげてもいいかなって思ったんだ。中学の時、こんな僕と普通に話してくれた事がすっごく嬉しかったから。でも気が変わった。僕の小春ちゃんに馴れ馴れしくしてんだから……見逃せるわけないよ」



あっという間に彼の腕の中。

あぁ、ここは地獄だ。


翔くん、ごめんなさい。
私のせいで。
上条くんもごめんなさい。
私のせいで巻き添えを食って。





「あれ……泣いてるの……?」


「……私、厄病神なのかな」


「何言ってるの。キミは天使だよ」



そんな馬鹿な事を言うのは、あなただけだよ。




「みんなっ……私といるから、不幸になるんだよっ」



結局、不幸の原因は私。



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