【続】キミとひとつになれたら
「小春!マジ悪いっ!」
放課後。
翔くんがいきなり両手を合わせて、頭を下げてきた。
「どうしたの?」
「実は今日さ、バスケ部の奴らに試合に出てほしいって頼まれちゃってさ」
「翔くん、部活入ってたっけ?」
彼は私に合わせて、帰宅部。
「入ってないけど、バスケ部の友達が体育の時に足捻挫したらしくって。代わりに試合出てくれって……だからちょっと遅くなりそうで」
翔くんには付き合いがある。
ずっと私に合わせてもらってるのは悪い。
「じゃあ私、先に帰ってるね」