【続】キミとひとつになれたら
虫の息になりながらも彼は私の方に手を伸ばそうとした。
「こ、はっ……」
しゃべる事もままならない。
「うっ……ゴホッ」
「……」
「……っ」
「……」
どんどん呼吸が浅くなっていき、弱っていく彼を黙って見てる事しかできない。
やがて彼は微かにしていた呼吸をしなくなり、ピクリとも動かなくなった。
恐る恐る彼の口元に手を当てた。
呼吸は完全に止まってる。
軽く体を揺すっても起きない。