【続】キミとひとつになれたら
story6
本当の終焉
目を覚ました時には、ベットの上にいた。
真っ白な天井。
鼻につく消毒液の匂い。
ここは……。
「河瀬ちゃん、気が付いた?」
「っ……」
横から声がして、驚いて体を起こした。
「よかった。元気そうだね」
ベットの横の丸椅子に座ってニコニコ笑ってるのは、上条くん。
首には包帯が巻いてある。
「上条くん……無事、だったの?」
「失礼な。ちゃんと生きてるよ。首を刺されたけど、幸い急所じゃなかったみたい」
でも、何で……。
「どうして、病院に……?」