【続】キミとひとつになれたら
大切な友達
1人で帰るのは久しぶりで、不安でいっぱいだったが、余計な事は考えないようにした。
「大丈夫……大丈夫……」
ブツブツと。
おまじないのように「大丈夫」と呟いて、あまり人気のない道を歩いた。
スタスタと早足で歩いていた。
その時、後方から足音が聞こえてきた。
怖くて。
振り向いて足音の正体を確かめる余裕はなかった。
その足音は、私が角を曲がったら、角を曲がり。
私がスピードを速めたら、同じくスピードが速まった。
……誰かに、付けられてる?