【続】キミとひとつになれたら
「ねぇっ……無事、なんだよねっ……!?」
つい興奮して、上条くんに掴みかかった。
無表情で彼は私を見下ろしていた。
「上条くんっ……翔くんも無事だよねっ……」
「……」
「なんとか言ってよ……!!!」
さっきから何も言ってくれない。
最悪の事態が頭を過った。
翔くんは相当な重傷を負ってた。
でも、ありえない。
翔くんは……いなくなったりなんか……。
「ねぇ……翔くんは、私の前から、いなくなったりしないよね……?」
私はそのまま泣き崩れた。