【続】キミとひとつになれたら
よかった。
よかった。
本当に、よかった。
翔くんが無事で。
「どこ?彼は、今どこ……?」
「河瀬ちゃんの隣の病室にいる。出て、右側の方ね」
それを聞いて慌ててベットから下りた。
「わっ」
「おっと……」
フラついて倒れそうになったのを上条くんが支えてくれた。
「何も食べずに眠り続けてたんだから、体力も落ちてて当たり前だろ。俺が支えてやるから、ゆっくり歩こう」
「ありがとう……」
上条くんに支えられながら歩いて、隣の病室へ。