【続】キミとひとつになれたら
「翔くんっ……」
病室に入ると、翔くんはベットの上で眠っていた。
顔には大きな絆創膏が数か所貼られていた。
両腕は包帯でグルグル巻き。
なんて痛々しい姿。
「翔くん……」
「今は眠ってるんだよ。安静にしといてあげな。こいつ、かなりの重症を負ってるから」
そうだ……。
翔くんは四ノ宮くんに至る箇所を刺されて……。
下手すれば死んでもおかしくない状態で。
「生きてるのが、奇跡なんだよね……」
「そうだね……河瀬ちゃん」
翔くんのそばに行こうとした。
でも上条くんが離してくれない。