【続】キミとひとつになれたら
「上条くん、離して。翔くんのそばに……」
「自力で立ってるのもしんどい状態でしょ?それに、翔を起こしちゃ悪いよ」
どうしてなの?
上条くんの言葉に棘を感じるのは。
でも……これで……。
「……上条くん」
「なーに?」
「死んだんだよね……四ノ宮くん……」
とても不謹慎な言い方だ、と思った。
「うん、確かに死んだよ。父さんの話によると彼はもう呼吸をしてなかったらしいから。てゆーかさ、彼が死んだって事はキミが1番よく知ってるんじゃないの?」
「っ……」
また棘のある言い方。
思わず彼を睨みつけた。