【続】キミとひとつになれたら
「……あ」
「おはよ」
「どう、して……」
退院して、少し久々の学校。
朝、施設を出ると何故か上条くんがいた。
「本当に施設に住んでるんだねー。ってか、朝から暗いなー」
「何で、上条くんがここに?」
眉を顰めながらそう言うと、上条くんは「嫌そうにしないでよ」と少しシュンッとした風に言って。
「翔はしばらく入院だよ?だから、あいつがいない間、俺が河瀬ちゃんのボディガードしようと思って」
「そっか……ありがと」
上条くんは、よくわからない人だけど。
正直ありがたい。