【続】キミとひとつになれたら
自意識過剰という可能性もあるが。
何故か、付けられてると確信した。
「っ……ヤダっ……もう、勘弁してよっ!!!」
涙ながらに叫び、走った。
背後の足音も、私と同じく走る音に変わった。
そして更に私の恐怖を増幅させたのは……。
「小春ちゃん……」
確かに耳に届いた、声。
明らかに、四ノ宮くんの声。
あぁ、早く。
もっと早く。
早く走らないと。
どうしたの?私。
もっと早く逃げないと。
もっと早く走れるでしょ?
このままじゃっ……捕まる。
捕えられる。