【続】キミとひとつになれたら





「はぁっ……」



頼むから、もう何も起こらないでくれよ。


四ノ宮はもう死んだ。
あいつが死んだって事は戦いの幕は閉じたって事。



もう何もかも終わった。
本当の終焉を迎えた。


だから……。



「本当に、大丈夫?傷が痛むの……?」


もうこれからは何事もなく、小春と楽しく普通の日々を過ごしたい。




「大丈夫だよ……」


「そっか。よかった……」


小春の頬に右手を添えて、ゆっくり顔を近づけた。



「目、閉じて」


「っ」


「小春……」



ゆっくりゆっくり顔を近づけて、お互いの唇の距離が約1センチ程にさしかかった時。



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