【続】キミとひとつになれたら
「じゃ、じゃあ暗くならないうちに私は帰るね。バイバイ、翔くん、悠希くん」
「あぁ……」
「また明日ね。小春ちゃん」
「え……」
“小春ちゃん”
何で、あんたが……。
小春が帰った後、俺らの間には重苦しい空気が流れた。
「……いいね。病室、1人部屋なんだね」
「……」
「そんな露骨にムスッとしないでよ」
口元は笑ってるのに、目が笑ってない。
悠希は作り笑いを浮かべたままベットの横の丸椅子に座った。