【続】キミとひとつになれたら
「やっと捕まえた。やっと触れられる。本当に久しぶりだね」
嬉しそうに。
声を弾ませながら、私をあっという間に腕の中へ。
「なん、でっ……」
「やっと2人きりだね。触りたいのを、ずーっと我慢してたんだよ?髪の毛、少し伸びたね。可愛い。ううん、綺麗になった。ますます美人になったね」
恐る恐る、彼の顔を見つめた。
酷い火傷を負ってる顔の右半分は……醜い化け物のよう。
顔の左半分は可愛らしい、天使のよう。
「ねぇ、お帰りって言ってよ。小春ちゃんも僕が帰ってくるの、ずっと待ってたでしょ?」
なんで、そうなるの?
おめでたい解釈だ。
「どう、して……生きてるの……?」