【続】キミとひとつになれたら
「だから、邪魔だって思ってたわけ。俺より目立ってるあんたが」
なるほど。
こいつは常に自分が1番じゃなきゃ嫌ってわけか。
―パンッ
今度は俺が頬を平手で打った。
「お前、とんだクソガキだな」
「……」
「いっつも自分が1番じゃないとダメとか、面倒くさい奴」
頬を抑えながら、悠希はひたすら怒りに満ちた表情をして俺を睨んでいた。
「勉強もスポーツもできて人気者で、おまけに彼女までいるとか……本当に腹立たしい奴め。四ノ宮冬真に殺されてしまえばよかったのに」
これが、こいつの本性ってやつか?