【続】キミとひとつになれたら
「四ノ宮くんがヤバい奴だって聞いた時、思ったんだ。四ノ宮くんに翔を殺させればいいって。そうすれば自分の手を汚さずに邪魔者が消える。すっごいラッキーな事じゃん」
まさか、こいつ……。
「あの時、俺と小春は四ノ宮を殺そうとした。でもお前はそれをかたくなに止めた。目的は俺を処分させる事だったんだな」
「うん、そっ。そんで、ついでに翔と小春ちゃんの仲も壊れちゃえばいいなって」
人差し指を立てて、ふざけた風に言う悠希……いや、上条に言いようのない苛立ちを感じた。
「……けんなっ」
「声が小さくて聞こえないよ?もっとハッキリ」
「ふざけんなよっ!!」
意味もなく、ベットを思い切り叩いた。