【続】キミとひとつになれたら
ニヤニヤ笑う上条に、枕を投げつけた。
「ふざけんじゃねぇ!!冗談でも、そういう事言うなっ!!」
「うわ~。怖い怖い」
募るイライラ。
募るモヤモヤ。
自分の内面がどんどん醜くなっていく。
「そもそも、小春はお前なんか眼中にねーよ!」
「ふぅーん……。でもなぁ、小春ちゃんってさ、なーんか優しくされる事に弱そうじゃん」
「えっ……」
「ちょーっと優しくしてやったら、案外……コロッと堕ちそう」
何か、言い返さないと。
なのに、言葉が出ない。