【続】キミとひとつになれたら
story7
微かな引っかかり
「おーい、小春ちゃん。ご飯食べよ」
「うん」
あれから数日。
翔くんはまだ入院中。
でも近々退院予定。
学校では悠希くんと一緒にいる事が当たり前になりつつあった。
そして放課後は翔くんのお見舞い。
「小春ちゃん、今日のご飯はメロンパンなんだ」
「いちごメロンパンだよ」
「そんなんで足りるの?栄養採らなきゃダメだよ」
呆れた顔しながら、悠希くんは自分のお弁当に入ってるアスパラベーコンを私の口に押し込んだ。
「どう?上手いか?」
「ん。おいひぃ……」
「ははっ。ちゃんと飲み込んでからしゃべりなよ!」
悠希くんと過ごす時間、意外と楽しい。