【続】キミとひとつになれたら
今回もまた四ノ宮くんの事を引きずるかなって思ったけど。
ご飯はなんとか食べれてる。
学校も休まず通えてる。
もちろん、トラウマになってないと言えば嘘になる。
四ノ宮くんを殺した。
この動かぬ事実が心を支配する。
でも悠希くんはしきりに「正当防衛だよ」とか「前に進むしかないよ」と言ってきた。
気休めの言葉を真に受けても仕方ないけど、その言葉は私の心を少し楽にしてくれた。
「あ、美味しそう!一口ちょうだい」
「あ……」
教室で悠希くんとご飯を食べてると、手に持ってるメロンパンがヒョイッと奪われた。