【続】キミとひとつになれたら




「あ、朱莉(あかり)ちゃん……」



可愛い笑顔で「美味しいっ」と言いながら私のメロンパンを頬張ってるのは、最近仲良くなった宮里朱莉ちゃん。


ショートカットの可愛らしい、さっぱりした性格の女の子。



元々、悠希くんの友達で、朱莉ちゃんとは悠希くんを通して仲良くなった。





『朱莉!小春ちゃんもこの本好きなんだって!2人、話が合うんじゃない?』


と、いった感じでいきなり悠希くんが私と朱莉ちゃんが話すよう仕向けてきた。



戸惑ったが、朱莉ちゃんは気さくで。

噂も気にしてないみたいで、すぐ仲良くなれた。




「小春、パンだけで足りるの?栄養不足するよ?」


「朱莉、もっと言ってやれ。ほら、小春ちゃん」



今度はからあげが強制的に口に押し込まれた。



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