【続】キミとひとつになれたら
「ま、とりあえず今日は3人で登校しよっか」
「うん……いいけど」
チラッと小春は俺を見た。
俺はニコッと嘘の笑みを見せて「いんじゃない」とぶっきらぼうに言った。
すっごい嫌だけど、3人で登校する事になった。
しかも……。
「小春ちゃん、昨日朱莉に貸してもらってた本、面白かった?」
「うん……半分くらい読んだんだけど、すごく面白い」
「へー。俺も本読もうかなぁ」
「悠希くん、漫画しか読まないって言ってなかったっけ?」
「小春ちゃんがおススメする本なら読みたい」
さっきから上条は小春にどんどん話しかけてる。
俺に会話に入る隙を与えないように。
こいつ……露骨過ぎ。