【続】キミとひとつになれたら
ゆっくり、静かに
支えてくれる大切な友達。
大好きな恋人。
人を殺したのに、私は怖いくらい平穏な生活を送ってる……。
犯罪を犯したくせに。
四ノ宮くんがいなくなって、内心ではホッとしてるんだ。
「小春ちゃん!まーた暗い顔してる!負のオーラを散乱させるなよ」
「痛いっ」
バシッと、教科書で頭を叩かれた。
休憩時間のたびに、やたらと絡んでくる悠希くん。
「負のオーラばっか放出してたら、余計にクラスで浮いちゃうよ?」
「……」
「笑顔だよ?笑顔っ!小春ちゃんは何気に良いトコ結構あるんだから。もうちょいポジティブになれよ」
ズバズバ言ってきて、地味に傷つく事もあるけど。
一応、言ってる事は正しかったりするし、何気に励ましてくれるし……。
だから一応、この人も大切な友達の1人。