【続】キミとひとつになれたら

怖いくらい平和な日常。


でも、最近翔くんの様子がおかしい気がする……。




「翔くん、何か悩み事……？」


「えっ……」



放課後。

一緒に夕飯を食べようという事になって、私は今翔くんの家にいる。


ご飯を作りながら、私は何気なくそう聞いてみた。




「悩み、ではないけど……」


トントントン、と。

包丁で一定のリズムで野菜を切りながら、歯切れの悪い回答。




「……俺は大丈夫だから。お前は何も心配するな」


「……」


何で嘘つくの？
悩み事があるの、バレバレだよ？
翔くん、いつもと明らかに違うもん。


私、あんまり信用されてないのかな……。