【続】キミとひとつになれたら
普段は優しいのに、急に豹変するなんて。
それじゃあまるで……。
「っ……」
ゾクッと立つ鳥肌。
何故か脳裏に過ったのは……四ノ宮くん。
「小春?どうかした?」
料理する手が止まった私を翔くんが不思議そうに覗き込む。
「な、何でもないっ」
「どっか具合悪い?」
「ううんっ。大丈夫だよ……」
違うよ。
翔くんは四ノ宮くんみたいに狂った人なんかじゃない。
だって翔くんは、私を助けてくれたヒーローだもん……。