【続】キミとひとつになれたら
とにかく、余計な事は考えちゃダメだ。
いろんな事を考えるとすごく不安な気持ちになっちゃう。
「翔くん、次、お肉切るね」
「いいよ。俺がする。だってお前」
「平気だから。やらせて」
「……」
四ノ宮くんの事があってから、お肉を触ったり切ったりする事に少し抵抗があった。
脳裏にこびりついてるから。
四ノ宮くんが人間を解体して、捌く姿……。
「少しずつでも、乗り越えないと……」
「……」
やや震える手でお肉を切る私を翔くんは無言で見つめてきた。