【続】キミとひとつになれたら
第二の悲劇
【翔side】
俺は小春を殴った。
何度も何度も。
小春は「やめて」と泣き叫んでいたが、俺は絶え間なく殴り続けた。
「俺がずっと、お前を支え続けてきたのにっ……あんな奴と楽しそうにすんなよっ!!!俺がいれば十分だろ!?」
殴るのを一旦中断して怒鳴ると、小春は泣きながら怯えたような目で俺を見た。
その顔。
怯えた、弱々しい表情。
可愛い……。
やっぱ小春にはそういう表情が似合ってる。
「小春」
頬に手を添えた。
そしたら一瞬、小春はビクッと体を震わせた。
「お前の弱ってる姿、可愛くて好きだよ……」
「っ……」