【続】キミとひとつになれたら
だから、本当に気に入らない。
お前が上条と仲良くするのも。
前に進もうとしてるのも。
変に勇ましくなってきてるのも。
何もかも、気に入らない。
「俺がいるんだから、上条なんかと仲良くする必要性はないだろ?小春は俺だけを頼ればいい。俺だけに甘えて縋っていればいい……」
肩に腕を回して抱き寄せた。
「やっ」と小春は抵抗したが、もう一発殴ったら大人しくなった。
あーあ。
俺って馬鹿だな。
四ノ宮の気持ちが今、めっちゃわかる。
本当、馬鹿だな。
四ノ宮の事、軽蔑してたのに。
束縛とか、最低って思ってたのに……。