【続】キミとひとつになれたら
【小春side】
どうか夢であってほしい。
現実じゃなきゃいいのに。
無情にも、これは現実。
満足そうに笑いながら、私の頭を撫でる翔くん。
私は泣きながら彼の腕の中で大人しくした。
殴られた箇所がジンジンする。
あちこちが痛い。
体がグッタリして、動けない。
翔くんが私を殴るなんて、嘘であってほしい。
「……んっ」
「あ、ごめん」
いきなり翔くんが、私の右目の眼帯に触れた。
「小春ってさ、右目、あいつに食べられたんだよなぁ……。確か、血も少し飲まれたって……」
やめて。
その話はしないでっ……。