【続】キミとひとつになれたら
翔くんが貸してくれた服を着て、お風呂場を後にした。
「シャワー浴びて、目覚めた?」
「うん、完全に覚めた」
「そっか。んじゃ、早く朝ご飯食べよう。お腹空いたわ~」
翔くんの作ったパンケーキは、すごく美味しかった。
ただ……少し変な味がするような気がした……。
「小春……?どうかした?浮かない顔ばっかしてると、幸せ逃げちゃうよ?」
翔くんが心配そうに、真っ直ぐ私を見つめてくる。
優しい目。
安心する……。
「夢を見たの……」
「夢?」
「すごく、怖い夢。怖くて、リアル」
「どんな夢?」
「翔くんが、四ノ宮くんみたいになっちゃうの……。いきなり豹変して、怒鳴ったり、殴ったり……挙句の果てには、包丁でっ……」