【続】キミとひとつになれたら






大事な友達を奪った四ノ宮くんが憎い。




憎いけど……怖い。
今度はいつ私の前に現れるの?
いつ襲撃に来るの?




不安と悲しみで、頭の中がパンクしそう。

心が粉々になりそう。






「ほら、小春。ちゃんと食べないと」


「……」



お昼休み。
いつものように教室で翔くんと向かい合って食べるんだけど。


まだ食欲がない。
食べる気がしない。


せっかく翔くんが私のために作ってきてくれたお弁当なのに。




「せめて卵焼きだけでも食べて。ほら、あーん」


「ん……」



こんな調子でご飯を食べてると……。





「あの、河瀬さん……」




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