【続】キミとひとつになれたら
悲しみ。
恐怖心。
様々な思いに囚われ。
立ち直れないまま、日々を過ごしてた。
そんなある日の事。
「小春、よかったら気晴らしに旅行でも行かない?」
「えっ」
朝、登校してる最中にそんな誘いを受けた。
「ほら、うちのクラスに上条悠希(かみじょうゆうき)って奴いるじゃん。そいつが今度の週末、別荘に泊まりに行かないかって」
「え、でも……」
誘われたのは翔くん。
私が一緒したら……。
「小春も一緒においでって言ってくれてるんだよ」
「えっ」
「ちょっとした気分転換にどうか?って」
いきなり過ぎるお誘いに、どうしようか悩んでるうちに、学校に着いてた。