【続】キミとひとつになれたら
翔くんと一緒に教室に入ると。
「2人とも、おはよう!」
元気な声がした。
「おはよ、悠希!」
「翔!ちゃんと例の話、してくれた?」
「うん、したよ」
「で、どうするって?」
声をかけてきたのは……上条くん。
髪の色は茶髪だけど、制服はきちんと着こなし、明るいけど真面目で勉強もできる人だって事は知ってる。
「河瀬ちゃんっ!」
「えっ……」
両肩に勢いよく、上条くんの手が置かれた。
「遠慮しないでおいでよ!たまには気分転換もしようよ!大丈夫、うちの別荘綺麗だから。翔も行くんだしさ、行こうよ!」
どうしよう……。