【続】キミとひとつになれたら
「息抜きになって、いいと思うよ?せっかくだし、一緒に行こう?」
「翔くん……」
上条くんがキラキラした目で私を見てる。
翔くんもそう言ってくれてるし。
「じゃあ……行こう、かな……」
翔くんの言う通り、息抜きになったらいいなって思った。
「え~、何~?別荘行くの~?」
突然、甘えたような声がした。
私達の会話に1人の女の子が割って入ってきた。
上条くんが大きな声で話すから、聞えたんだろう。
「ねぇ悠希!私も一緒に行っていいでしょ?ってか私も参加するー!」
彼女は確か……クラスメイトの藤堂麗(とうどうれい)さん。
栗色の髪で、緩く巻いており。
目は付けまつげ。
おまけに唇はグロスでてかってる。
今時の女の子だ……。