【続】キミとひとつになれたら
期待と不安
旅行当日。
少し大きめの荷物を持って施設を出ると、翔くんが壁にもたれながら待ってた。
待ち合わせ場所は上条くんの家の前。
私は場所を知らないので、翔くんと一緒に行く事に。
「いよいよだな。楽しみ?」
「楽しみ、だけど……少し不安かな」
「そっか。ま、余計な事は考えず、気楽にな?」
気晴らしになるといいけど。
藤堂さんと上手くやれる自信がない。
話した事ないけど、苦手な人種の人だから……。
上条くんの家の前に行くと、藤堂さんと桜川さんはもう来てた。
「お、2人ともお揃いで!河瀬ちゃん、いっぱい楽しもうな!」
上条くんは乱暴に私の頭を撫でた。